怒りが慢性疼痛をつくる!そんな怒りを静める方法

怒りを静める方法

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慢性疼痛で悩むほとんどの方が怒りを抱えて生きています。

 

すぐに忘れてしまうような怒りではなく、何か月も何年も怒りを抱えているのです。周りの人がイライラしないことにも腹を立てて、夜寝る時もそのことが頭から離れなくなっています。

 

この記事では、怒りが慢性的な痛みの原因となる理由から怒りを静めて慢性疼痛を改善する方法をお伝えします。

 

 

怒りが痛みをつくる?!

 

「怒りが痛みをつくるなんてそんなバカな」

 

とあなたは思ったかもしれません。でも、私の体験上、怒りから体が痛くなっている方って本当に多いんです。

 

最近では腰痛に関した書籍「腰痛は怒りである」でも感情が痛みと関係していることが言われています。まだまだ認知度は低いですが、着実に感情と痛みの関係性が知られてきています。

 

なぜ、怒りが痛みの原因となるのか?

 

これは自律神経機能が関係します。自律神経系は呼吸や循環器、消化器などの活動を調整します。自律神経系には体の活動時に活発になる交感神経、体を安静にしている時や睡眠時に活発になる副交感神経があります。

 

人間は怒ると交感神経が活発になり、呼吸が浅くなります。

 

これが一時的だとまだいいのですが、中には夜寝つきが悪くなるほど怒りを抱えてしまう方がいます。

 

このような怒りをずっと抱えてしまうような方は交感神経が異常に興奮してしまい、呼吸がもの凄く浅くなり、呼吸に関わる筋肉が固くなってしまいます。

 

交感神経活動亢進による体幹の筋肉の筋緊張亢進

交感神経活動亢進による体幹の筋肉の筋緊張亢進


 

呼吸に関わる筋肉は胸や背中にあり、体幹のほぼすべての筋肉がガチガチに固くなるのです。

 

このガチガチに固くなった状態で、ちょっと腰を前に屈めれば腰に痛みが生じます。また、首や肩、背中も痛くなるのです。じつは関係なさそうな膝の痛みや手首の痛みもです。

 

怒りが静まれば、自然と痛みも消えます。しかし、筋肉が固くなるほど怒る方は怒りが静まりにくく、ちょっとしたことでもイライラしてしまう特徴があるのです・・・

 

無意識は聞いている

 

常にイライラしている方は誰かに対して怒っています。

 

職場の仲間や上司、部下、家族、兄弟、もしかしたら自分に対しても怒っているかもしれません。

 

常にイライラしている人は「○○不幸になってしまえ!!」と心の中で思います。

 

じつはこの「〇〇不幸になってしまえ!!」を聞いている存在がいます。

 

それは無意識です。

 

あなたの心の奥底にいる無意識が怒りの声を聞いているのです。

 

しかも無意識の世界には主語が存在しません。無意識は誰に対して放った言葉なのか区別がつかないのです。

 

そのため、「不幸になれ!!」しか無意識には聞こえません。誰かの不幸を願って言った言葉が自分のこととして認識され、自分が不幸になれと言われた気分になってしまうのです。

 

「不幸になれ!!」なんて言われたら余計に心が沈んで自律神経系のバランスが崩れてしまいます。

 

しかし、怒りを無理矢理抑え込んでもいけません。言っていることが矛盾していると思われたかもしれません。

 

怒りを抑え込むのではなく、まずは怒りがあることを認めて下さい。怒りを認めることと、感情のままに怒りに身を任せることは全く違います。

 

自分の中にある怒りの感情を認め、少しずつ怒りを減らしていきましょう。

 

怒りを静める呼吸法

 

自律神経バランスを崩し、慢性疼痛の原因となる怒り。この怒りを静める方法としておススメなのは深呼吸です。

 

イライラしたり、カッとした時にはゆっくり深呼吸しましょう。

 

ゆっくり5秒かけて鼻から息を吸い、口をすぼめて「ヒュー」と息を10秒かけて吐きます。

 

2、3回ゆっくりと深呼吸をするとイライラが静まってきます。

 

怒りを静める呪文

 

怒りが大きい場合は深呼吸だけでは静まらない場合もあります。

 

そのような時には怒りを静める呪文を唱えてみましょう。

 

「私は今怒っています、私は今怒っています、私は今怒っています」

 

3回ゆっくりと唱えてみて下さい。

 

誰かに対して怒っている時は、その相手のことばかり考えてしまいます。

 

このような時に自分の怒りを認めるように言葉を発すると自然と怒りが静まってきます。

 

怒りを静めるポイントは自分自身の怒りを認めることなのです。

 

バカバカしいと思わずに、イライラしやすい方は是非お試し下さい。

 

穏やかな心をつくる瞑想

 

イライラしやすい方の心は常に『波が荒れ狂う大荒れの海』のようになっています。

 

ちょっと風が吹いただけで海が荒れ狂うのです。

 

逆に心が穏やかな方は、大風が吹いても波ができることはありません。どんなことがあっても水面に波紋ひとつできないのです。

 

イライラしやすい方は穏やかな心を取り戻すために瞑想をしてみましょう。

 

瞑想は部屋を静かにして、照明も暗くしてあぐらをかいて座ります。そして背すじを伸ばします。

 

左手の上に右手を重ね、親指同士を軽く触れます。もし、この姿勢が難しければ椅子に座りながらでもかまいません。

 

姿勢を整えたら、軽く目をつぶり、深呼吸をします。腹式呼吸でなるべく時間をかえてゆっくりと息を吐きましょう。

 

鼻から5秒かけて息を吸ったら、10秒かけて息を吐きます。5秒、10秒が難しい場合には2秒吸って、5秒吐くでもかまいません。

 

瞑想を行っていると、色々なことが頭の中に浮かんできます。

 

ここで自分の頭の中がいかに怒りや欲だらけかを知ります。

 

自分自身の怒りや欲が認識できたら、次はこの怒りと欲を消していきます。

 

自分の呼吸に意識を集中させて怒りや欲を消してみましょう。慣れないうちは息を吸ったり、吐いたりの秒数を数えてみて下さい。

 

瞑想が上手くできると、視野がパッと広がり、頭が軽くなった感じがします。

 

 

深呼吸や呪文、瞑想で穏やかな心を取り戻し、自律神経系への負担を減らすことが慢性疼痛改善には重要となります。

 

慢性疼痛に悩んでいて、イライラやカッとなることが多い方は、深呼吸や呪文、瞑想をお試し下さい。

 

あなたの健康は誰かがつくってくれるものではありません。

 

あなた自身の力でないと健康は手に入りません。

 

参考文献、引用文献

自分を支える心の技法 対人関係を変える9つのレッスン、名越康文、医学書院

 

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