痛みに対する不安が痛みを慢性化させる
痛みに対する不安感が強い方は、痛みが更に悪化したり、痛みが慢性化しやすい傾向があります。
なぜ、痛みに対して不安な気持ちが強いと痛みが治りにくくなってしまうのでしょうか。
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痛みに対する態度
あなたが長時間のドライブに出かけてたとします。
長時間の運転で座りっぱなしだと腰が痛くなってきます。
このように腰が痛くなった時にあなたはどう感じますか?
A 「これぐらいの腰の痛みは大丈夫だ」
B 「腰が痛い。このまま動けなくなるんじゃないかな。変な病気にでもかかったのかな」
痛みに対する不安が少ない方はAと感じますが、不安が強い方はBと感じてしまいます。
痛みに対する態度は人それぞれですが、Bと感じる方は要注意です。
このような方はちょっとした痛みが悪化したり、慢性化しやすいからです。
不安が強いと痛みが悪化する
痛みに対する不安が強いと、体を興奮させる交感神経活動が活発になります。
異常な交感神経活動で自律神経系バランスを崩れ、呼吸は浅くなり、呼吸に関わる筋肉が硬くなってしまいます。
呼吸に関わる筋肉は背骨や肋骨に付いていて、体幹の筋肉ほぼすべてが呼吸に関わっています。
そして、体幹の筋肉が硬くなると背骨のS字カーブはなくなり、真っ直ぐな背骨となってしまいます。
背骨がS字にカーブしていることで、体にかかる負担が減っているのですが、真っ直ぐになると体にかかる負担が増えて、痛みが起こりやすくなります。
つまり、痛みに対する不安が強いと自律神経系バランスが崩れ、体幹の筋肉は硬くなってしまい、痛みが起きやすい身体環境になってしまうのです。
痛みに対する不安が強い人は、ちょっとした痛みで自律神経系バランスが崩れて痛みが悪化すると、さらに不安になって痛みが悪化する悪循環に陥っているのです。
悪循環を断ち切るには?
痛みに対しての強い不安感は痛みの悪循環に陥ってしまうので断ち切る必要があります。
痛みに対する不安が痛みの悪循環を作っていることを認識することが重要です。
これを認識することが痛みの悪循環は断ち切るための第一歩です。
認識すると痛みに対する不安が薄まっていきます。
認識したら、次は体を動かしましょう。
不安が強いかたは、痛いからという理由で体をなるべく動かさないようになります。
しかし、体を動かさないと体幹の筋肉はさらに硬くなり、痛みは治らなくなってしまいます。
痛みのない範囲で、体操をすることが重要です。簡単な体操で体幹の筋肉は柔らかくなり、痛みは軽減します。
大事なことは、痛みに過敏になり過ぎずに、毎日体操を継続することです。
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